万葉歌碑総覧について
サイト設立の趣旨
当サイトは、全国にわたり建立されている万葉歌碑について調査し、解説を加え、 その場所を地図上に明示し、写真を付すなど、総覧することを目的とし、 その情報を広く万葉愛好者に提供するサイトである。
現存するわが国最古の歌集である万葉集は、天皇から農民にまでいたる作者層の幅広さと、 東北から九州に至る歌われた土地の数の多さにおいて、世界にも稀有な詞華集である。 ことには約4500首余りの万葉歌の中に、約1200余もの地名が詠み込まれ、 四季に恵まれた豊かな日本の自然風土が多く歌われているところに意義がある。
それら万葉集に詠み込まれた土地は、平安朝以降の和歌に詠まれた土地とともに「歌枕」として詠み継がれてゆくこととなるが、 最古の歌集である万葉集に詠まれた歌枕は特に尊重され、平安朝以降の歌や連歌・俳句などに詠み継がれている。
万葉歌は現場性が強く、実際の光景に接する中から生まれて来たものがほとんどであり、 鑑賞するに際してもその地に訪れることに意味がある。 そこで、やがて万葉の歌枕を訪ねる日本独自の旅の文化が生まれることとなってゆく。 万葉集に歌われた土地に後の歌人や俳人など文人たちが訪れ歌や句や文を残すなど、 歌枕の地は重層的に日本の文化を含んでいる。そこを訪ねることは古人のこころを訪ねることでもある。
江戸時代になり、印刷技術の発達により万葉集などの古典も版行され万葉集が一般化すると、 万葉歌が詠まれたそれぞれの歌枕の地(万葉故地)に歌碑が建立されるようになり、 江戸期以降今日まで日本全国にわたり数多くの万葉歌碑が建立されてきた。 その歌碑の多くは、万葉歌が詠まれた故地に建立されており、万葉故地を訪ねる人が万葉歌を思い、 歌が詠まれた風土・時代を偲ぶよすがとなっていて貴重である。
海山などの自然景観は古今に大きな変化はなく、私たちは万葉の歌人や、 古今・新古今の歌人たち、また後代の俳人たちが眺めたとほぼ同じ景観をいまも目にすることができる。
当サイトを参考に、各地の万葉歌碑を訪ねていただけると幸いである。
サイトの運営
本サイトは、万葉文化振興会の万葉歌碑部会が運営しています。
万葉歌碑部会メンバー
- 坂本 信幸(会長)
- 垣見 修司
- 渋谷 秀敏
- 鈴木 榮一
- 馬場 吉久
- 嶋 久登
資料提供協力
- 奈良県立万葉文化館
- 高岡市 万葉歴史館
- 明日香村 犬養万葉記念館
万葉歌碑のデータや写真について
歌碑の情報は、田村泰秀編、富田敏子補の「萬葉二千三百碑」の本のデータをもとに 関係各位や皆様から頂いた情報、インターネット上や各自治体の公開資料、 現地調査等で得た情報をもとに修正、加筆しております。データの正確性向上に努めておりますが、 情報の誤りや不足などお気づき際はお知らせください。
歌碑の写真は当サイトの趣旨に賛同し協力いただいている皆様から提供いただいたものを使用しております。 提供いただいた写真の著作権は提供者に帰属します。
歌碑の分類
当サイトに掲載の歌碑は「萬葉二千三百碑」にならって以下のように分類しております。
- 万葉歌碑:
- 万葉歌が記載されている歌碑で、下記万葉関連碑に当たらないもの
- 万葉関連碑:
- 木やプラスチックなどでできている碑。万葉歌が文中などに小さく記載されているだけの碑。 万葉歌の記載がなく、万葉集に関係した地名、詩歌、歌曲、言葉などが記載されている碑。万葉植物の説明碑など
- 上代歌碑:
- 古事記や日本書紀、風土記などの上代の文献にある歌の碑
- 参考碑:
- 万葉集の歌と類似していたり、万葉集時代の歌人の作とされているが、 万葉集の歌ではなく、出典がほかにあったり、出典不明の歌が書かれている碑
歌碑の番号
歌碑の番号は都道府県別に上記分類ごとに連番で付与しております。 「萬葉二千三百碑」記載の万葉歌碑で単純な番号が付いているものは同じ番号を使用しておりますが、それ以外の歌碑については新たに番号を付与しております。
お問い合わせ
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